残留分析試験Residual analysis test

植物調節剤の残留分析試験

作物残留試験

当協会では、農薬登録に必要な作物残留試験(GLP試験/非GLP試験)を実施しています。試験は、農薬を処理し、農作物を収穫、調製する圃場試験と農作物中に残った農薬の量を分析する分析試験から構成されています。
当協会では、全国各地にある研究センターや試験地と連携し、この2段階の試験を一貫して行うことができます。

 

 

土壌残留試験

当協会では、農薬登録に必要な土壌残留試験を実施しています。特性が異なる2種類以上の土壌(圃場)に薬剤を散布し、経時的に土壌を採取して土壌中に残った農薬の量を分析し、減衰傾向を確認し、半減期を算出します。
 また、後作物残留試験も実施しています。後作物残留試験は、土壌中の半減期が長く、後作物への残留の懸念がある場合に実施し、後作物の残留値や土壌残留値から影響を評価します。

水質汚濁性試験

当協会では、農薬登録に必要な水質汚濁性試験を実施しています。本試験は、ライシメーターという模擬水田施設(2m×2m)を使用して、模擬水田に処理した農薬の田面水中濃度を経時的に測定し、減衰傾向を確認し、一定時期に約1m地下から浸透水を採取し、農薬が検出されるかを確認します。当協会の模擬水田は畦畔の有無を選択することができ、コンクリート壁面の壁面漏水をなくし、現場の水田と近い条件で試験することも可能です。
 また、模擬水田の試験結果から、実際の規模での試験を実施する実水田(20a以上)を使用した試験も実施しており、実際の水田と変わらない条件で試験をすることでより詳細な知見を得ることができます。

永年蓄積残留試験

同じ農薬を毎年使用することで土壌中へ蓄積される農薬の量と、そこで栽培した農作物中に残る農薬の量を調査する試験を実施しています。この永年蓄積残留試験は、少なくても10年間の試験実施を推奨しており、10年間の蓄積性を考察して普及された農薬の安全性に関する情報として提供します。これまで昭和49年から試験を開始し、40年以上にわたって試験を継続している農薬もあります。

その他の試験

農薬登録のための試験の他、各試験の予備的な試験等の受託・研究も可能です。