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技術情報
水田多年生雑草の塊茎、鱗茎等の
 採取を目的とした増殖事例集
  平成25年4月

 増殖事例としてミズガヤツリ、ウリカワ、ヒルムシロ、セリ、オモダカ、クログワイの6草種について掲載します。ミズガヤツリ、ウリカワ、ヒルムシロについてはプラスチック製の容器でも効率的に増殖させることが可能のようですが、日当たりの良い場所に設置したり、容器内の温度が上がりすぎないような工夫が必要のようです。ただ、容器を用いた場合、塊茎、鱗茎掘取り作業が圃場での採取に比べ簡便です。セリは、水路での増殖例を2事例掲載しました。植調研の事例は、塊茎が大量に必要な場合の増殖例です。
ミズガヤツリ
ウリカワ
ヒルムシロ
セリ
オモダカ
クログワイ

写真1:植付後約1週間(7月上旬)富山試験地
写真1:植付後約1週間(7月上旬)富山試験地
 
写真2:ウリカワ栽培の様子(京都試験地)   写真3:セリ植付後の様子(京都試験地)
写真2:ウリカワ栽培の様子(京都試験地)   写真3:セリ植付後の様子(京都試験地)
1.ミズガヤツリ
事例1.富山試験地  
資材・採取場所等 園芸用プランター70L型(700mm×400mm×250mm)700円程度、
または50L型(500mm×380mm×260mm)500円程度
植付時期
6月中旬
栽培方法の概略
水田土壌を15cm〜20cmの深さになるようプランターに詰め、化学肥料を適当量(約20g)を入れて代掻きする。1ポット当たり3〜5個植付、日当たりのよい場所に設置。湛水深3cm程度で管理し、雑草は手で抜き取る。(ウリカワ、ミズガヤツリ共通)
最近の成果
約200個/ポット
問題点
生育の揃った塊茎が出来ない
事例2.植調研  
資材・採取場所等
塊茎養成用水田10a
植付時期
6月上旬
栽培方法の概略
水稲栽培時と同量の基肥を施用し代掻き後30cm×30cmで他圃場に発生或いは養成していたミズガヤツリを移植する。移植後ミズガヤツリに効果がない初期除草剤を散布し、その後は適宜手取り除草。さび病が発生しやすいので症状を確認後、防除剤を散布。アブラムシも薬剤で防除。塊茎採取時期は12月下旬。
最近の成果 71,000個/10a
事例3.京都試験地  
資材・採取場所等
試験圃場の通水用水路
植付時期
塊茎は5月下旬、移植の場合は6月上中旬
栽培方法の概略 長さ20m、幅0.5mの水路に0.5〜0.7m間隔で塊茎或いは養成株を植え付ける。他の雑草は手で抜き、殺虫剤及び殺菌剤は適宜処理する。水管理や追肥は、圃場内の水稲の管理にあわせて行う。茎葉が枯れる11月下旬から12月上旬にかけて掘取る。備中鍬で土ごと掘取り、裏返したコンテナの上で土を砕きながら塊茎を採取する。採取した塊茎は洗って水切りを行う。20m分の掘取り開始から水切りまで作業時間は一人作業で1日。選別、調製に約8時間を要する。塊茎は種子消毒剤で消毒後(1,000倍液36時間浸漬、水洗はしない)、保存容器にオガクズ(鍋で煮沸冷却後、アクを流し、手で握ってわずかに水が出る程度に脱水したもの)と混ぜて保存容器に詰め、5℃の冷蔵庫で保管する。
最近の成果 約6,550個/0.5m間隔で全長20m(試験用約2,000個、予備用約550個、
供試可能(やや小さい)約4,000個)
事例4.山口試験地  
資材・採取場所等 プラ舟(924mm×614mm×200mmH)
植付時期 6月上旬
栽培方法の概略 作土深14cm程度となるように水田土壌を詰めて代掻きし、塊茎を箱当たり56個均等に植付(栽植密度10cm×10cm)。設置場所は庭先。盛夏時には不織布で遮光し9月以降は遮光を中止。塊茎の掘取りはビニールトタン上に土壌をのせ、手で探りながら採種。採種選種所要時間は58時間/ポット。
最近の成果 約1,500個/ポット
失敗例 5cm程度の作土深しか確保できないコンテナポットでは、地温が上がるためか塊茎の大きさが極めて小さかった。

2.ウリカワ
事例1.富山試験地  
資材・採取場所等 園芸用プランター70L型(700mm×400mm×250mm)700円程度、
または50L型(500mm×380mm×260mm)500円程度
植付時期
6月中旬
栽培方法の概略
水田土壌を15cm〜20cmの深さになるようプランターに詰め、化学肥料を適当量(約20g)を入れて代掻きする。1ポット当たり3〜5個植付、日当たりのよい場所に設置。湛水深3cm程度で管理し、雑草は手で抜き取る。(ウリカワ、ミズガヤツリ共通)
最近の成果
約100個/ポット
問題点
生育の揃った塊茎が出来ない。
水田でウリカワ増殖した折、稲刈りのために圃場を落水したとたんに2〜3羽のカラスに塊茎を根こそぎ食べられた。
事例2.植調研  
資材・採取場所等
塊茎養成水田100m2
植付時期
6月上旬
栽培方法の概略
水稲栽培時と同量の基肥を施用し、丁寧に代掻きした後20cm×20cm間隔で塊茎を植付。塊茎採取までに3〜4回手取り除草。病害虫の害は少なく対策は特に行っていない。1月上旬に塊茎採取。 
最近の成果 73,000粒/100m2
事例3.京都試験地  
資材・採取場所等
テンバコ41S(605mm×395mm×150mm)3,760円
植付時期
5月下旬〜6月上旬
栽培方法の概略 前年の12月(前年の塊茎堀上直後)にコンテナポット(テンバコ)に水田土壌を詰め、園芸用培土(堆肥)約1L、溶成燐肥1〜2掴み、米糠2掴みを入れて代掻きし、容器上面から5cm程度の土の量になるように調節する。その後湛水状態で塊茎植付時まで管理する。設置場所は1日中陽が当たるが夏の西日は避けられる場所。5月下旬〜6月上旬にポット当たり8〜10個程度の塊茎を植付ける。植付ける塊茎は大きいもの(直径1p程度)がよい。植付2〜3日後にソルネット1キロ粒剤を0.25g/箱散布する。12月の掘取りまで湛水状態を維持し、追肥を2回程度行い、殺虫剤や殺虫剤を適宜散布する。梅雨明け間近から9月上旬まで黒寒冷紗を張り遮光する。
掘り出し方法は、ポットから4分の1程度土を取り出し、16Lの肥料桶の中に十分量の水を入れて掻き混ぜ、浮き上がった塊茎混じりの泥水を底が網目上の園芸用バットで濾す。1人1時間足らずで1箱分の塊茎を採取できる。室内で塊茎とゴミを分けた後大きさ別に分ける(1箱分約1時間)。塊茎の消毒、保管方法はミズガヤツリ欄を参照
最近の成果 約660個/箱(試験用約240個、予備用約50個、増殖用(特大球)約10個、
供試可能(やや小球)約360個)
事例4.山口試験地  
資材・採取場所等 プラ舟(924mm×614mm×200mmH)
植付時期 6月上旬
栽培方法の概略 作土深14cm程度となるように水田土壌を詰めて代掻きし、塊茎を箱当たり56個均等に植付(栽植密度10cm×10cm)。設置場所は庭先。盛夏時には不織布で遮光し9月以降は遮光を中止。ウリカワは土壌を少量ザルに取り分け水を掛けながら採種。採種選種所要時間は58時間/ポット。
最近の成果 約2,000個/ポット
失敗例 ミズガヤツリ欄を参照

3.ヒルムシロ
事例1.植調研  
資材・採取場所等 模擬水田90m2。床土に水稲育苗用粒状培土を使用し造成。床土深15cm程度。
(平成23年度時点で8年間使用)
植付時期
6月中旬
栽培方法の概略
無施肥で育成。湛水してレーキ等で代掻きした後、20cm×20cmの密度で他圃場に発生或いは養成していたヒルムシロを移植する。雑草は手取り3〜4回。梅雨時期にはカビ、高温時にはヨトウ虫を予防するため適宜殺菌剤、殺虫剤散布。アブラムシも薬剤で防除。1月下旬に塊茎採取。
最近の成果
36,000個/90m2
事例2.京都試験地  
資材・採取場所等
テンバコ55S(605mm×395mm×208mm)4,640円
植付時期
5月下旬〜6月上旬
栽培方法の概略
前年の12月(前年の塊茎堀上直後)にコンテナポット(テンバコ)に水田土壌を詰め、園芸用培土(堆肥)約1L、溶成燐肥1〜2掴み、米糠2掴みを入れて代掻きし、容器上面から5cm程度の土の量になるように調節する。その後湛水状態で塊茎植付時まで管理する。設置場所は1日中陽が当たるが夏の西日は避けられる場所。5月下旬〜6月上旬にポット当たり8個程度の塊茎を植付ける。植付ける塊茎は大きいものがよい。植付2〜3日後にソルネット1キロ粒剤を0.25g/箱散布する。12月の掘取り近くまで湛水状態を維持し、追肥を2回程度行い、殺菌剤、殺虫剤を適宜散布する。梅雨明け間近から9月上旬まで黒寒冷紗を張り遮光する。
掘り出し方法は、少し前から水を落とした後、シートに箱ごとひっくり返して土壌を出し、土を手で割りながら鱗茎を採取する(大半は表面=元の箱の底にある)。1箱当たりの採取、水洗時間は1人作業で30分程度。その後、室内でゴミを分けた後、大きさ別に仕分ける(30分/1箱)。鱗茎の消毒、保管方法はミズガヤツリ欄を参照。
最近の成果 1〜2本に分割したもの約440個/箱(試験用約210個、予備約50個、
増殖用(特大)約10個、供試可能(やや小さい)約170)
事例3.山口試験地  
資材・採取場所等
プラ舟(924mm×614mm×200mmH)
植付時期
6月上旬
栽培方法の概略 作土深14cm程度となるように水田土壌を詰めて代掻きし、塊茎を箱当たり56個均等に植付(栽植密度10cm×10cm)。設置場所は庭先。盛夏時には不織布で遮光し9月以降は遮光を中止。塊茎の掘取りはビニールトタン上に土壌をのせ、手で探りながら採種。採種選種所要時間は58時間/ポット。
最近の成果 約1,000個/ポット
失敗例 ミズガヤツリ欄を参照

4.セリ
事例1.富山試験地  
資材・採取場所等 排水路を利用
植付時期
5月中旬
栽培方法の概略
U字溝に2〜3cmの水田土壌を敷いてセリを適当に植付、土が乾燥しないように管理する。周辺の雑草は早めに抜き取り、日当たりを良くする。採取1ヵ月前頃(3月下旬頃)から5cm程度の湛水深に管理にして、茎の伸長を適度に伸長させる。(春先の気温が低く、乾きが加わるとほとんど伸びない)
最近の成果
U字溝(100cm×40cm×30cm)で約200本
事例2.京都試験地  
資材・採取場所等
試験圃場横の水路
植付時期
12月頃
栽培方法の概略
圃場横の水路に前年の残存株や別の場所からの採取株を50cm間隔で植付ける。植付後と春先に化成肥料を適量施用し採取まで放任する。試験供試4〜5日前に株ごと堀り上げ、荒代掻きした圃場に浸けておき、頃合いを見て試験区植付用に調製する。使用当日までビニール袋に入れて、5℃の冷蔵庫で保存する。
最近の成果 2,500本以上(3節で調製)/0.25〜0.5m間隔で全長30m

5.オモダカ
事例1.植調研  
資材・採取場所等 塊茎養成用水田120m2
植付時期
6月中旬
栽培方法の概略
水稲栽培時と同量の基肥を施用し代掻き後30cm×30cmで他圃場に発生或いは養成していたオモダカを移植する。塊茎植付より移植の方が生育がよい。移植後オモダカに効果がない一発処理剤を散布し、その後は適宜手取り除草。アブラムシが発生しやすく適宜薬剤散布。1月下旬塊茎採取。
最近の成果
24,000個/120m2

6.クログワイ
事例1.植調研  
資材・採取場所等 塊茎養成用水田120m2(例年クログワイ塊茎採取水田)
植付時期
6月中旬
栽培方法の概略
前年度クログワイ塊茎を採取した圃場に、水稲栽培時と同量の基肥を施用し代掻きする。雑草が繁茂する前にクログワイに効果がない一発処理剤を散布し、その後は適宜手取り除草。アブラムシが発生しやすく適宜薬剤散布。1月下旬に塊茎採取
最近の成果
14,000/120m2
 
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