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水田におけるノビエの葉期と水稲移植後日数について |

水稲用除草剤の使用時期は移植日を起点にした日数とノビエの葉期で表記される。例えば「移植後5日〜15日(ノビエ2.5葉期まで)」と表示されている場合、移植後5日から15日までが使用時期であるが、移植後15日以前であってもノビエが2.5葉期になった場合には散布を必要とする。反対にノビエが2.5葉期に達していなくとも移植後15日にまでに散布しなければならない。
この使用時期の表記が平成19年から変更されるようになり、例えば「移植後5日〜ノビエ2.5葉期、ただし移植後A日まで」となる。使用時期の晩限として記される日数Aは作物残留試験に基づいて設定されるが、移植後30日が限度となる。従って、今後は使用時期の晩限が「移植後30日まで」となる薬剤が多くなると思われるが、除草効果を保証する使用時期の晩限はノビエの葉期が指標となる。そこで使用現場での参考のためノビエの葉期と移植後日数の目安を作成した(下表)。これは全国で実施された水稲用除草剤適用性試験の最近数年間のデータをもとにまとめたものである。なお、ノビエの葉期の見方は発生した個体の平均的な葉期ではなく最高の葉期であるので注意する。
水田におけるノビエ葉期と移植後日数の目安
地域 |
ノビエ葉期と移植後日数 |
1葉期 |
1.5葉期 |
2葉期 |
2.5葉期 |
3葉期 |
4葉期 |
北海道 |
7日 |
9日 |
12日 |
15日 |
18日 |
24日 |
東北 |
6日 |
8日 |
10日 |
12日 |
15日 |
20日 |
北陸 |
6日 |
8日 |
10日 |
12日 |
15日 |
20日 |
関東・東海 |
早期 |
6日 |
9日 |
12日 |
15日 |
18日 |
24日 |
普通期 |
4日 |
6日 |
9日 |
11日 |
13日 |
18日 |
近畿・中国・四国 |
早期 |
6日 |
9日 |
12日 |
15日 |
18日 |
24日 |
普通期 |
4日 |
6日 |
9日 |
11日 |
13日 |
17日 |
九州 |
早期 |
6日 |
9日 |
12日 |
15日 |
18日 |
24日 |
普通期 |
4日 |
6日 |
8日 |
10日 |
12日 |
15日 |
(注) |
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ノビエ葉期は群落の最高葉期である |
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気温、水温、日照、水深、植代から移植までの期間によって日数は前後する |
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表作成時集計データにおける植代から移植までの日数の平均は、北海道・東北・北陸で4日、関東・東海・近畿・中国・四国で3日、九州で2日であった。 |
ノビエの葉齢の数え方
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